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運動不足からでも始めやすいランニング入門 最初の距離と週の回数の決め方

運動不足からでも始めやすいランニング入門 最初の距離と週の回数の決め方

ランニングは、道具が少なく始めやすい趣味です。いちばん大事なのは、最初から頑張りすぎないこと。運動不足の人は、最初の2週間は「1回15〜20分、週3回、走ると歩くを交互に入れる」くらいが続けやすい出発点です。

いきなり5kmを目標にすると、息切れより先に脚やひざが嫌になります。先に作るべきなのは記録ではなく、翌週も走れる余力です。

  • 向いている人: 一人で始めやすい趣味がほしい人、気分転換をしたい人、運動習慣を作りたい人
  • 始める前に知ること: 最初は距離より時間で考えるほうが失敗しにくい
  • 目安の頻度: 週3回、走る日の間に休みを入れる
  • 最初の目安: 1回15〜20分、会話できるペース
  • 最初に必要なもの: ランニングシューズ、動きやすい服、吸汗性のある靴下
目次

結論 運動不足の人が最初に目指すライン

ランニングを趣味にしたい初心者なら、最初の目標は「速く走る」ではなく、4週間から8週間かけて30分前後を無理なく動ける体にすることで十分です。

NHSの初心者向け「Couch to 5K」は、週3回、休みを挟みながら9週間で30分走れる状態を目指す構成です。Road Runners Club of Americaも、運動習慣がない人は15〜20分を週に数日から始め、毎日は走らなくてよいと案内しています。

ここがポイント: 最初は「何km走れたか」より、「翌日も普通に生活できるか」で負荷を判断すると続きやすいです。

最初の4週間の目安

  • 1週目: 15〜20分、週3回。1分走る+2分歩くを繰り返す
  • 2週目: 20分前後、週3回。2分走る+2分歩くを繰り返す
  • 3週目: 20〜25分、週3回。3分走る+90秒〜2分歩く
  • 4週目: 25分前後、週3回。5分走る+2分歩くを数回

距離にすると個人差はありますが、最初は1回1.5km〜3kmくらいに収まる人が多いです。距離が短く見えても問題ありません。初心者は距離より、呼吸と脚への負担を安定させるほうが先です。

ランニングはどんな趣味か

ランニングの良さは、準備の少なさと調整のしやすさにあります。外を20分動くだけでも成立しますし、平日の夜でも始めやすい趣味です。

  • 一人向きか仲間向きか: 基本は一人で始めやすいが、ランニングクラブやイベント参加もできる
  • 屋内か屋外か: 屋外が基本。雨の日や暑さが厳しい日はトレッドミルでも代用しやすい
  • 何を楽しむ趣味か: 体力の変化、気分転換、景色、記録更新、イベント参加

向いているのは、次のような人です。

  • 運動不足をいきなり重い筋トレからは始めたくない人
  • 休日だけでなく平日にも短時間で動きたい人
  • 道具を増やしすぎずに趣味を持ちたい人
  • 一人の時間もほしいが、必要なら仲間も作りたい人

初期費用の目安

ランニングは無料で始められると思われがちですが、シューズだけは後回しにしないほうが安全です。2026年5月5日時点で、ASICS公式では入門帯が8,800円台から、定番帯は1万円台前半から2万円前後、Nike公式でも定番ロード用が1万7,600円前後で案内されています。そこから逆算すると、初心者の初期費用は次のくらいが現実的です。

  • 最低限: 10,000円〜15,000円前後
    ランニングシューズ1足、靴下、手持ちの動きやすい服で開始
  • 標準: 18,000円〜30,000円前後
    シューズに加え、速乾ウェア上下、夜用の反射アイテム、スマホを入れる小物を用意
  • 少しこだわる: 30,000円〜60,000円超
    クッション性の高いシューズ、季節別ウェア、ランニングウォッチまでそろえる

節約したいなら、最初はここを削るのが現実的です。

  • 後回しでよいもの: ランニングウォッチ、サングラス、補給ジェル、専用バッグ
  • 先に買うべきもの: シューズ、靴下、夜に走るなら反射材
  • 代用しやすいもの: Tシャツ、短パンやジャージ、スマホアプリでの記録

必要なもの

最初に必要なのは多くありません。ただし、必要度に差があります。

必須

  • ランニングシューズ
  • 動きやすく汗を逃がしやすい服
  • 靴ずれしにくい靴下

あると便利

  • スマホアプリ
  • 小さなウエストポーチやアームバンド
  • 夜間用の反射材やライト
  • 帽子

後からでよいもの

  • GPSウォッチ
  • 心拍計
  • ランニング用サングラス
  • 季節別の高機能ウェア一式

シューズ選びでは、見た目より普段履きより少し余裕のあるサイズ感と、着地の衝撃を受け止められるモデルが重要です。最初から薄底の軽量モデルに寄せる必要はありません。

始め方 失敗しにくい順番

いちばん失敗しにくい始め方は、「歩ける体」を使って走りへつなぐ流れです。

1. まずは走る日を週3回だけ決める

CDCは成人に週150分の中強度活動を勧めていますが、最初からそこに合わせる必要はありません。まずは週3回、各15〜20分を確保するだけで十分です。

2. 最初は走り続けない

  • 5分歩く
  • 1〜3分走る
  • 1〜2分歩く
  • これを合計15〜20分続ける

この形なら、心肺より先に脚が終わる失敗を避けやすくなります。

3. ペースは会話できる速さにする

RRCAが案内する「トークテスト」は初心者向きです。走りながら短い会話ができるくらいなら、おおむね上げすぎていません。息が上がりすぎるなら、その日は走る時間を減らして歩きを増やします。

4. 1回ごとに増やさず、2週間単位で少し伸ばす

毎回距離を更新しようとすると続きません。増やすなら、まずは合計時間を5分ずつ。距離は後からついてきます。

挫折しやすい点と避け方

ランニング初心者が止まりやすい理由は、気合い不足ではなく、始め方の設定ミスであることが多いです。

最初に飛ばしすぎる

最初の1回で3kmや5kmを走ると、次の予定日が嫌になります。

  • 避け方: 最初の2週間は「物足りない」で止める
  • 目安: 終わったあとに少し余裕が残る強度にする

距離ばかり見てしまう

初心者はペースもフォームもまだ安定していません。距離だけ追うと、無理に速くなります。

  • 避け方: 最初の1か月は時間管理にする
  • 目安: 20分続けられたら前進と考える

毎日走ろうとする

休みを抜くと、息より先にすね、足裏、ひざがつらくなりやすいです。

  • 避け方: 走る日の間に休みを入れる
  • 目安: 週3回で十分。余力があれば別日に散歩を足す

天気と時間帯を軽く見る

暑さ、暗さ、路面状況は初心者ほど影響を受けます。

  • 避け方: 真夏の昼を避ける、夜は反射材を使う、雨の日は無理しない
  • 目安: 走る時間を固定しすぎず、実行しやすい時間帯を複数持つ

比較表 初心者の始めやすさを整理

項目 ランニング初心者の目安
初期費用 10,000円〜30,000円前後で開始しやすい
難易度 動作は単純だが、負荷設定を誤ると続きにくい
続けやすさ 高い。短時間でも成立し、場所の自由度が高い
必要な場所 公園、歩道、河川敷、トレッドミル
向いている人 一人で始めたい人、運動習慣を作りたい人、短時間で気分転換したい人
挫折しやすいポイント 最初に走りすぎる、毎日やる、距離だけを追う

続けるコツ

続けやすさは、根性より設計で決まります。

距離目標ではなく予約目標にする

「3km走る」より「火木土の20分を空ける」のほうが続きます。忙しい週でも崩れにくいからです。

散歩を失敗扱いしない

走れない日は、20分歩けば十分です。厚生労働省の身体活動ガイド2023も、まずは今より少しでも多く動くことを勧めています。

週1回だけ少し長くする

毎回同じだと飽きやすいので、1回だけ5分長くする程度で変化をつけます。残り2回は短くて構いません。

仲間が必要ならイベントより練習会

大会参加は目標になりますが、初心者には少し遠いこともあります。先に近所の練習会やランニングコミュニティのほうが続けやすい場合があります。

安全面と注意点

ランニングは始めやすい反面、無理をしても止めてくれる人がいません。安全面は先に押さえておくべきです。

  • 治療中の病気がある人、健康面に不安がある人は始める前に医療職へ相談する
  • 夜は反射材を使い、音量の大きいイヤホンで周囲の音を消しすぎない
  • 交差点や歩道では車優先の現実を前提に動く
  • 暑い日は距離より中止判断を優先する
  • ひざ、足首、足裏の痛みが数日残るなら、次回は時間を減らす

まとめ 最初にやることは3つだけ

ランニングは、運動不足の人でも始めやすい趣味です。ただし、続く形にするには最初の設定が重要です。

  • 週3回だけ予定を入れる
  • 1回15〜20分、走ると歩くを交互にする
  • シューズだけは先に用意する

この3つで始めれば、最初の壁はかなり低くなります。次に見るべきなのは、5kmの記録ではなく、4週間後に「まだ続ける気があるか」です。そこまで残れば、ランニングは運動ではなく趣味に変わり始めます。

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